パルクールとは?初心者が最初に知るべき本質と安全性

パルクールとは、走る・跳ぶ・登る・渡る・くぐるといった基礎動作を用いて、環境を効率よく安全に移動する身体技術です。
しかし最近は派手な宙返りのイメージが先行しがちですが、本質は「危険を避け、無駄なく移動するための運動文化」にあります。
パルクールとは何か【公式定義】
世界的公式団体による定義
世界的なパルクール統括団体 Parkour Earth は、パルクールをこのように定義しています。
Parkour is a training discipline using movement to overcome obstacles within one’s environment in the most efficient way possible.
〜パルクールは、環境内にある障害物を可能な限り効率的な方法で乗り越えるために動きを利用する訓練体系である。〜
引用元:https://parkour.earth/what-is-parkour/
また、FIG(国際体操連盟) も競技パルクールにおいて「障害物を効率的に越える移動能力」と定義しています。
引用元:https://www.gymnastics.sport/site/pages/disciplines/pk.php
👉 共通点は
「効率性」「安全性」「移動」であり、魅せることは目的ではありません。
パルクールとフリーランの違い
目的の違い


競技化との関係 パルクールは、環境内にある障害物を可能な限り効率的な方法で乗り越えるために動きを利用する訓練体系(トレーニング規律)である。
専門用語の正確な定義

専門家が教える初心者の基本
私は5年以上、子どもから大人まで延べ500名以上を指導してきました。
その結果として、私が現場で断言できることがあります。
初心者が最初にやるべき練習3つ
1. 着地練習(Landing)
→ 膝・股関節・足首の協調
※着地練習は怪我予防に最も重要
→次の技に繋ぐ前練習にも重要
(着地衝撃研究:PubMed PMID: 21659901)
2.PKロール
→ エネルギー分散能力を習得
(体操・柔道の安全理論と共通)
→高い衝撃吸収力
PKロールは非常に高い衝撃吸収力を持っており、筆者もある程度高いところから跳ぶ際は必ず使用する技です。
3. 低いヴォルト
→ 手足協調・距離感覚向上
パルクールにいちばん大切な体の連動性を鍛えられることに加えて、子どもの運動神経のうちの一つである連結能力のトレーニングにもなります。
さらに技の練習をしたい方は、こちらに、パルクール技100選という動画も上がっておりますのでお家でも勉強してどんどん技を自分のものにしていってください。
よくある危険な勘違い3つ
1. いきなり高い所から跳ぶ
2. 靴・路面を確認しない
3. 疲れているのに続ける
これが事故の大半の原因です。
このように自分の能力を過信せず、段階的に練習をしていきましょう。
そのためには、パルクール施設などで練習するか、指導者に教えを請うことも賢い選択です。

パルクールは危険?【安全性の真実】
学術研究から見る怪我の実態
2014年のレビュー研究では、パルクールの怪我発生率は他のアーバンスポーツと同等か低いと報告されています。
引用元:PubMed PMID: 24907722
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24907722/
しかし、それで完全に安全かというとそうとも限りません。
特に初心者のうちは下記のチェックリストに一つでも当てはまった場合、即時中止してください。
安全チェックリスト
• 高さは胸以下か
• 地面は濡れていないか
• 疲労は残っていないか
• 靴底は摩耗していないか
• 周囲に第三者はいないか
子どもがパルクールをやる価値
スポーツ庁は、多様な動きを経験することが運動神経発達に重要と示しています。
引用元:https://www.mext.go.jp/sports/
パルクールは一つのスポーツで重要な基本動作の殆どを網羅しているのみならず、運動神経を構成する7つの能力の殆どを鍛えることができる唯一無二のスポーツです。
お子様の習い事が特に決まっていないのであればぜひともパルクールをご検討ください!
まとめ

パルクールとは
危険な競技ではなく、正しく行えば非常に合理的で安全な運動文化です。
• 本質は「移動能力」
• 効率と安全が最優先
• 子どもの運動神経向上に非常に有効
正しい理解から始めることが、最大の安全対策です。
FAQ
パルクールは違法ですか?
パルクール自体は合法です。しかし、私有地侵入は当然違法のため、公共施設・許可場所で行いましょう。
筋トレは必須ですか?
必須ではありません。全く不要とは言いませんが、まずは動作習得が優先です。
何歳からできますか?
5歳前後から可能です。しかし、小さいうちは高さの制限は必要のため、指導者が必要です。
宙返りは必須ですか?
不要です。バク宙はフリーランの要素であり、出来なくても全く困りません。
やっぱり危険なのでは?
正しい段階をを踏んだ練習をしていればリスクもそこまで高くありません。

